銀行の重役の娘で、美貌と教養を誇る処女の女子大生・松平葉子は、半年間におよぶ恋愛期間を経て、一流商社の重役の息子・矢野雅彦と婚約する。葉子は優しい性格の雅彦を本心から愛しながらも、まだ
キスしかしてくれない彼の真面目さに、若い健康な女性として多少の不満さえ感じていた。婚約の後としては初の
デートの日、雅彦は
六本木の高級
クラブ「S」に葉子を誘う。そこで葉子は、雅彦の大学の先輩で
デザイナーの上杉と、上杉のガールフレンドで仕事の
パートナー谷梓を紹介された。しかし上杉は
プレイボーイ、谷梓もいかにも
大人の女という印象で、葉子は真面目な雅彦の友人にこんな人たちがいることに反感を覚える。だが雅彦は上杉たちと別れてから葉子の名を初めて呼び捨てにし、葉子はその事実に先の不満も忘れて高揚する。続けて雅彦は、今夜、葉子を
ぼくのものにすると宣言する。葉子は口では彼の要求に抗いながら、心と体ではひそかに承知する。だが雅彦は、贅を尽くした高級クラブとは打って変わった、近所の汚くて狭い
レンタル・ルームに半ば無理やり葉子を連れ込み
強姦同様に彼女の処女を奪う。さらには葉子の
破瓜の後始末に用いた、彼女の履いてきた
パンティ[小説本文では詳しい描写はないが、連れ込み宿のなかでおびえる葉子のパンチラを描いた挿し絵によると色は白、もしくは無地の薄い色。翌日の昼間、昨夜のこの戦利品を眺めていた雅彦は、もはや矢も盾もたまらなくなるほど欲望を昂ぶらせ、葉子への本格的な調教開始を決意。彼女の大学の通学路へ車を向けた。] までもポケットに丸めて持ち去る。ただし
行為の後、葉子の衣服の乱れを整える雅彦は、いつも通りの優しい青年に戻っていた。
雅彦の行為に衝撃を感じながらも、葉子はその夜の内に帰宅。翌日、平穏を装って大学に登校する。そして講義の前後に己の内心だけで昨夜の体験を
反芻する。葉子はとにもかくにも恋しい相手と男女の仲になった感動を噛み締め、昨夜の
雅彦の行為を許そうとする。だが下校中の葉子を車に乗った雅彦が呼び止め、彼女を
恵比寿駅周辺の高級
マンションに誘う。マンションの二人きりのエレベーター内で、雅彦は葉子の手を背中に回させ、細い
鎖で縛る。
めまいを覚えてよろける葉子を雅彦は背後から抱きかかえ、彼女の
パンティを強引に膝の上まで引き下げる。葉子は許してくれるよう哀願するが、雅彦は葉子の
下腹がすでに生暖かく濡れていると確かめる。ガウン姿になった雅彦は居間の中で全裸の葉子を立ち姿にさせ、両手を後ろに組ませる。そこで雅彦は、美しい女をいじめるのが好きな
自分の趣味を告げる。