オートクチュール(
フランス語:
haute couture)とは、
フランス語で高級仕立て服のことで、一般に注文により造られる
オーダーメイド一点物の高級服を指す。高級洋裁(店)とも訳される。haute(オート)は「高い」「高級」を意味する
形容詞 haut(オー)の女性形、couture(クチュール。
女性名詞)は「縫製」「仕立て服」および、その業者を意味する。
シャンブル・サンディカの設立により、それまで顧客の一方的な注文や、ある程度の規格の中から顧客が好みの
デザインを指定して作ったり、
デザイナーが客の希望を聞きながら
デザインする服作りが、デザイナーがデザインしたものを顧客の体に合わせて仕立てて売るという『デザイナー主導』になり、顧客にとって「デザインを買う」=「芸術作品を買う」ということになった。単なるオーダーとの違いや芸術性から、デザイナーの社会的、
芸術的地位が大いに高まった。一部の仕立て店は
スカート丈や袖丈にいたるまで少しのデザイン変更も許さないと言われている。
加盟には様々な規定があり、それらをクリアしなければならない。例えば、1年に2度のコレクションを開催、コレクションでの発表数、
アトリエの常駐スタッフの数、専属
マネキンの人数など厳格を極めた。しかし、70年代の高級既製服=
プレタポルテの台頭により、影響力や社会的役割を変えていかざるを得なかった。規定も毎年のように緩やかになり、顧客の減少という課題を背負いメゾンを維持させていくことが大きな課題になった。加盟店は
メゾン(
maison) と呼ばれ、生地の選定から縫製まで一貫して行う為の
アトリエを持っている。
コルセットなど特別の部分を除いてはフル・ハンドメイド、つまり、お針子が一刺し一刺し手縫いをして完成させる。
刺繍も
レースも皆手編みである。時には
プリント柄さえもデザイナーが描き、
布に転写し生地にすることもある。完成までには2、3度の仮縫いをして、最後に本縫いということになる。
刺繍、
羽飾り等は専門のアトリエに外注されることが多い。刺繍の「ルサージュ」などが有名。